「経口ワクチン」は従来の注射型ワクチンと比較すると、ワクチン接種するときに注射器や医療人材が不要だったり、常温輸送・保管が可能だったりと多くのメリットがあります
動物の場合 | ヒトの場合 |
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•低侵襲性 •注射のための労働コスト削減 •注射接種不可の魚種(マグロ等)への投与可能 | •低侵襲性 •注射のための医療人材・注射器等資材不要 •常温輸送・保管が可能 |
商用化に際しては、医療用のワクチンとして認可を目指す一方で、動物用では経口ワクチン原料を飼料に配合して流通させるビジネスモデルを構築しており、「飼料添加物」としての上市を予定しています

ブタ用経口ワクチンを飼料添加物として供給し、予防効果を持たせた豚用飼料として、ベトナムにおいて2023年度販売開始を目指しています
ブタ用経口ワクチンについては、日本国内外において共同開発先(動物薬メーカー)と「ワクチン(医薬品)」として認可取得、上市を目指しています
ヒト用経口ワクチンは、すでにVLP製造に成功しているノロウイルスを第一候補として、マウスへの経口投与実験でその有効性を確認してます。製造技術の確立、安全性・有効性の確認を行い、試作品を完成させ、共同開発先となる製薬メーカーとのアライアンス締結を目指しています
ワクチン開発に関して、各種補助金に採択されています
水産庁 養殖業成長産業化提案公募型実証事業
「生体カイコ利用経口イリドワクチンの開発」
経済産業省 令和4年度中小企業経営支援等対策費補助金
「カイコーバキュロウイルス発現系を用いた経口ワクチンの製造基盤技術の開発」
AMED 令和4年度 ワクチン・新規モダリティ研究開発事業
「カイコ昆⾍モダリティによる低価格な国産組換えワクチンに関する研究開発」