タイ・Baiya Phytopharm社とタンパク質受託発現サービス分野での協業に向けたMOUを締結
KAICO株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:大和 建太、以下「KAICO」)は、Baiya Phytopharm(本社:タイ王国・バンコク、CEO:Suthira Taychakhoonavudh、以下「Baiya」)と、タンパク質受託発現サービスの協業に向けたMOUを締結したことをお知らせいたします。
本契約では、「受託タンパク質発現サービスにおけるプロジェクトの拡充」、「試薬ラインナップの相互補完」を主な協業領域として両社で取り組みます。KAICO独自の「カイコ-バキュロウイルス発現系」、Baiyaの「植物発現系」という補完的な強みを活かし、お客様により幅広い選択肢を提供いたします。
また、試薬販売事業において双方の試薬ラインナップを補完することで、両社の地理的な市場展開および顧客基盤を拡大します。
Baiya Phytopharmについて
Baiya Phytopharm社は、2018年にタイのチュラロンコン大学からスピンオフして設立された臨床フェーズのバイオ医薬品企業です。独自の BaiyaPharming™ 植物発現プラットフォームを活用し、治療薬、ワクチン、組換えタンパク質の開発を行っています。
Baiyaのプラットフォームは、バイオ医薬品の迅速かつ柔軟な生産を可能とし、免疫腫瘍学や感染症領域における多機能抗体誘導体を含む複数の開発パイプラインを進展させています。同社のバンコク施設は、アジアでも数少ない植物由来のcGMP認証製造拠点の一つです。
KAICO株式会社について
KAICO株式会社は、九州大学発のベンチャー企業として設立され、独自の カイコ-バキュロウイルス発現系を強みとしています。カイコ蛹をバイオリアクターとして利用し、組換えタンパク質を生産する技術を基盤に、受託発現サービス、研究用試薬の提供、さらにヒト用・動物用ワクチンの開発を進めています。
今回のMoU締結を契機に、KAICOは組換えタンパク質発現系やヒト・動物のヘルスケア分野における戦略的パートナーシップの拡大に努め、革新的技術の社会実装を加速してまいります。