養蚕
蚕日記④〜ミニミニ養蚕始動〜
駒ヶ根シルクミュージアムです。
駒ヶ根シルクミュージアムでは、カイコプロジェクトを通じて、かつて養蚕が盛んであった駒ヶ根市に養蚕業を復興したいと考え事業を推進しています。本事業には、蚕飼育者の拡大が必要不可欠です。
そこで、まずは養蚕を「手軽に」、何よりも「楽しんで」いただけるようにと、飼育道具を貸与し、5齢期の蚕500頭、または1500頭を飼育していただく超小規模養蚕、「ミニミニ養蚕」といったプロジェトが今年の春蚕よりスタートしました。
貸与する飼育道具の中には、当館の収蔵庫に保管されていたもの、つまり、実際に東伊那の養蚕業で使われていたものもあります。こちらの給桑台は大正時代のものです。まだまだ現役で使うことができます。

最終的に、ミニミニ養蚕にご協力いただく「おかいこ隊員」は、計21組にもなりました。当初は、一体何人集まるのか…と不安ばかりでしたが、予想をはるかに上回る人数で、蚕が魅せる力に感嘆しています。
そして、6月8日、おかいこ隊員の皆様に5齢蚕をお渡ししました。
今まで大切に育ててきた蚕たちをお渡しするのは少し寂しさもありましたが、多くの方に養蚕業の楽しさや蚕の魅力が伝わることを期待しております。
